ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか(保木邦仁, 渡辺明・角川書店)

将棋ソフトが人間を超えるかどうかにはあまり興味はない(現在のアルゴリズムでもハードの性能が上がればソフトが勝つかもしれないし、仮に、人間に勝つようになったとしても、現在のチューリングマシンでは、将棋の究極の一手は有限時間内で見つけることは無理だろう)が、ボナンザの作者も、渡辺竜王もどちらもとても分かりやすい文章を書く人だ。渡辺竜王は経歴を見ると中学でプロ棋士になっている。その為か、文章から受ける印象は30代半ばかと思っていたが、まだ20代前半ということでギャップに驚いた。

保木氏のように、専門分野を生かして、他の分野への足がかりと出来る人はすばらしい。
見習いたいところだ。