「戦後の思想空間」(大澤真幸・ちくま新書)

講演をもとにしているため、内容としては難解だが語り口が平易なため、何度か読み返すと理解する事もできた。
ウルトラマンの脚本家・金城哲夫のエピソードが興味深い。
沖縄と日本、日本とアメリカ、の関係が人類とウルトラマンの関係に象徴されている点など、言われて初めて気づいたが、子供向け番組の中に反映した現実世界ということで、トリビア的な面白さがある。
その他にも興味を惹かれる点が多数あった。
またいつか、読み返す価値あり。

同時に読んでいた「ナショナリズムという迷宮」(佐藤優)と、いくつか関心の持ち方が同じ点があるため、時に記憶がオーバーラップした。

戦後の思想空間 (ちくま新書)

戦後の思想空間 (ちくま新書)