羽生 「最善手」を見つけ出す思考方法(保坂和志・光文社文庫)
個性とは事後にしかわからない
内田樹が、武道の型でも師匠を徹底的に真似て、それでも異なるものが残るとすれば、それが個性であるといっていた。期せずして同じ事を言っている。
言葉は人間が作り出したものではなく、言葉があるからこそ、人間は話すことも出来るのだし、考えることも出来る。世界があって言葉がそれに名前をつけたのではなく、言葉があるから世界が<世界>としてはじめて人間にとって意味を持つようになった。
単純に「言葉」を「仕事」と置き換えて読んでしまったが、最近行き詰まり気味の会社生活に対するひとつの回答にはなった。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
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