小泉の勝利メディアの敗北(上杉隆、草思社)
時代の流れの中で必然として登場した指導者の前ではメディアは常に無力なのかもしれない。「権力監視」がメディアの一番重要な役割としつつも、結局は大衆に迎合せざるを得ないメディアの宿命からは、徹底された権力監視は不可能なのではないだろうか。特に日本の大手メディアのように経営がビジネスの中に埋没している状況ではなおさらだろう。
最終的には個人に期待しなければならないのだろうが、熱狂の中にいる個人が冷静な判断を続けられるとも思えない。
小泉の5年を振り返ると暗くなる。
- 作者: 上杉隆
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/11/25
- メディア: 単行本
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