強いリーダー

統一地方選(前半戦)の投開票日。想像以上に早く東京都知事には石原慎太郎の当選確実が打たれる。
都政の私物化やこれまで数々の失言があったにもかかわらず、人々が石原慎太郎を選んだということはやはり、強いリーダーシップに惹かれたからではないだろうか。

人々は官僚組織というものを無駄の多い組織と認識し、日ごろ上から押さえてきている役所に対して、強い態度で望める人を知事として選んでいるのだと思う。そのためには、多少の失言を含めても、自分自身の(タカ派がこの場合よいが)考えを何度も繰り返し、かつブレない姿勢というのは強いリーダーシップを印象つけるためには必要なことになる。

このような雰囲気というのは間違いなくファッショの一歩手前に来ている。
振れすぎた世論が元に戻るためのバランサーに既存のメディアはなりきれていない点でも、戦前の日本と重なるようだ。